2013年 05月 20日
一輪の花 |
一輪の花の美しさに息を飲むときがある。
たった一輪。
だけど、その場の空気を一瞬にして変えてしまったり
人の心をうごかす力がある。
花のもつ不思議なちから。
花に魅せられて
フラワーエッセンスに触手を伸ばし
周りから「何の仕事をしているの?」と訊かれることも以前よりふえたけれど
私の中では今までのことが少しずつ
ひとつの線でつながってきたような気がするのです。
花を生ける、という仕業がすき。
育てる楽しみもいいけれど (それはまたいつか)
庭から、野から、仕事でのこった花を すこしだけ部屋に飾らせてもらう。
花があるとふっとその場の空気が明るく清々しくなる。
キーンと静かになるけどやさしい空気になる。
いろいろな花をくみあわせるのは楽しいけれど
花屋時代の頃から一番好きなのは一輪挿しだった。
その花がどんな質感をしているのか、
花の顔は上を向いているのか、横を向いているのか、
どんな花びらをしているのか、
大輪なのか、
小輪なのか、
どんな茎をしているのか、
やわらかいのか、まっすぐなのか、細いのか、
葉っぱは ちょっと産毛がはえているね、
ツルツルしていて光沢があるね、
すっとした形をいているのね、などなど
よーーく観察ができて
その花の美しくしさに一番近づけるから。
お花を上手に生けられるようになりたい、と思う人は
目新しいことにチャレンジするのもよいけれど
欲張らず、すこしずつ、まずは一輪挿しで
お花をよくよく観察してみるとよいと思います。
観察するうちに
その花をどうやったら生かすことができるのか
少しずつ見えてきて 花との距離が近づくと思うから。
わたしは花生けを誰かにならった経験はほとんどないけれど
想像力を豊かにすれば きっと誰でもできることだと思います。
(えらそうなことは言えないけれど、、、)
花教室もまた再開できたらいいなぁと妄想中。
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6月のフラワーエッセンスシェアの会
クレマチス“るりまつり”を生けた器は鎌倉の十和さんにて
いつもすてきな出会いをありがとうございます
by hanauta_diary
| 2013-05-20 12:49
| 花